フードは急には切り替えない
少量の新しいフードで慣らして、少しずつ量を増やしましょう
犬の腸の長さは約3.5mで、人間は約7~9mです。犬は人間に比べるとかなり短めです。そのため消化不良を起こしやすいため注意が必要です。
ストレスや消化不良などワンちゃんへの体の負担をできるだけ軽減するために、新しいフードへ切り替えるときは、少量の新しいフードを混ぜて慣らし、少しづつ量を増やしていくことが重要です。
特に警戒心の強いワンちゃんは全く食べてくれない可能性があります。いつもと違うフードを食べる事へのストレスで食欲不振になる場合もありますので、フードを手であげてみたりして不安を取り除いてあげましょう。
与えるドッグフードの原材料や成分・水分量などが変わることで、下痢や嘔吐などの消化器症状やアレルギー反応を起こしやすくなります。
特に食物アレルギーや胃腸が弱いワンちゃんは、切り替え期間を長めに移行しましょう。
フードを切り替える分量
今までフードと同じ量を与えていませんか?
新しいフードへ切り替えるときは、今までのフードと新しいフードのカロリーや栄養素を比較してみましょう。
与えるドッグフードの種類によって、含まれる栄養素やカロリーなどの成分値や栄養価が異なりますので、今までのドッグフードと同じ量のフードを与えてはいけません。
もし今までのフードと同じ量のフードを与えてしまった場合…
- 栄養素の過剰摂取や栄養不足
- カロリーが低い場合→体重減少
- カロリーが高い場合→肥満
など体調に変化が起きて、病気の引き金にもなる可能性があります。代謝エネルギー(カロリー)や栄養素に過不足が生じないよう注意が必要です。
新しいドッグフードのパッケージや公式サイトに記載の給餌量を確認し、愛犬に適切な量を与えるようにしましょう。
フードを切り替える日数
日数 | 元のフードの割合 | 新しいフードの割合 |
---|---|---|
1日目 | 90% | 10% |
3日目 | 70% | 30% |
5日目 | 50% | 50% |
8日目 | 20% | 80% |
10日目 | - | 100% |
愛犬のお腹の負担(消化不良)やストレスなどをですか避けるために1~2週間ほどかけて切り替えることをおすすめします。
アレルギーの症状がないか
食物アレルギーの原材料が含まれていないか
- 穀物→ 小麦、大豆、とうもろこしなど
- 動物性タンパク質→ 鶏、牛、豚、卵、乳製品など
■アレルギー反応:皮膚の赤みや痒みや湿疹・脱毛、目が痒くなる、下痢や嘔吐など
下痢や嘔吐の症状がないか
ドッグフードの原材料や成分の違いが大きい下痢や嘔吐、消化不良などが起こりやすくなります。
最初は軟便や下痢、嘔吐の症状があっても、新しいフードに慣れて腸内環境が整うことできちんと消化できるようになっていきます。
下痢や嘔吐などの症状が出た場合には、状態に合わせて胃腸を休ませたり、新しいフードの割合を減らしたり、以前のフードに戻して、便の状態など症状が良くなってから再度切り替えをしてみましょう。
下痢や嘔吐の症状が続くとき
便の状態やアレルギー反応など続くような場合は、新しいフードが体質に合っていない可能性があります。その場合は、元のフードに戻すか、別のフードをお試しください。